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人と火

どんどん、住まいから火との関係が遠ざかっている。
火災の心配をすることから火に関わることが少なくなっている。

しかし、太古より、火は人にとってかけがいのないものだった。
野で森のなかで、火をおこし、火のまわりに人が集まり、炎を見るひと時は、共に過ごすことで人々に安らぎを与え、そこは身を暖め心も温かい場で人間の関係を深め、居心地のよい場こそ住まいの起源ではないだろうか。

住宅は風雨風雪から人を守るために成立したと考えるが、火を風雨風雪から守るために成立したとも思える。
住宅はそうした場と人間関係を生み出してくれた火を消さないように屋根や壁で被ったのではないか。

西洋では壁に暖炉を設け、日本では部屋の真ん中に火を配置した。
火で調理し、火でお湯を沸かし、火で暖を取り、火の回りに家族が集まった。
また、家人は火に恐れを持って、火を絶やさずに大切に守ってきた。

そして、人を火で葬り、火で向え、火で送った。

茶室に炉を設け、火をおこし、茶を立てることで、居の極小空間として成立する。

今でも、木を燃やして焚き火から上がる炎を見るひと時は、心が和み、見ることを飽きない。
いや、私などは炎を見るのが好きなくらい。
共に過ごすことが人の安らぎを与え、そこに過ごす人々のつながりを高める。

人と火_a0154052_2284536.jpg
住宅に火が無くても、人が集まり、身は暖め、心を温め人々が安らぎを共有できる居場所を本当に成立するのだろうか。
住まいに火を復活すると人間関係が回復するのではないでしょうか。


また、薪を取りに山に入ることで手入れされ、人とつながりが維持できて自然破壊を押える関係にもなっていた。

住まいの火
by housing-club | 2010-07-15 21:50 |


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